最終更新日 2024年10月7日
ユニセフは、世界中の飢餓や病気で苦しんでいたり十分な教育を受けられない子どもたちを支援しています。
その活動は、職員の気持ちだけでは何もできません。
残念ながら薬や毛布などを購入するためには、資金が必要です。
その資金を集めるのがユニセフ募金です。
使途や募金のやり方によっていくつか種類がある
ユニセフ及び世界で33の国と地域にある国内委員会(日本にあるのは公益財団法人日本ユニセフ協会)が、募金の窓口となっています。
日本からできるユニセフ募金には、使途や募金のやり方によっていくつか種類があります。
基本となるユニセフ募金は、1回だけの募金で好きなときに行えます。
そうして集めたお金は、ユニセフが使途を決めるので、今支援を必要としている子供に対して薬や水・食料などが届けられます。
1回だけといっても、特に金額や回数には制限がないので、繰り返し募金をしても問題はありません。
こちらは、日本ユニセフのサイトからクレジットカード、コンビニ払い、インターネットバンキングで手続きができますし、窓口で郵便振替や銀行振込も行えます。
郵便振替、銀行振込は通常ならば手数料がかかってしまいますが、専用の用紙を使えば無料です。
毎月決まった金額を寄付するマンスリーサポートプログラム
子どもたちの支援をより積極的に行うつもりがあるならば、マンスリーサポートプログラムというものがあります。
これは、毎月決まった金額を寄付するプログラムです。
寄付額は任意なので、家計に大きな負担とならないように調整ができます。
支払い方法は、申込時に設定した金融機関口座あるいはクレジットカード決済を利用した引き落としです。
自動的に手続きが行われるので、停止をしたいと連絡をしない限りは続きます。
停止の連絡は電話あるいはインターネットからできますが、引き落とし方法や申し込むタイミングによって停止ができる月は変わります。
途中で、金額を変えることもできますから、余裕ないから減額しようとか、給料が増えたから増額しようという柔軟な寄付ができます。
広報誌「ユニセフ・ニュース」が年に4回、郵便とEメールで届く
1回毎の寄付額が少なくても、それが1年、2年と続けば募金の合計額はかなりのものになります。
そのお金がワクチンや教育資金に使われるので、結果として多くの子供に希望を与えることができます。
マンスリーサポートプログラムに申し込めば、広報誌「ユニセフ・ニュース」が年に4回、郵便とEメールで届きます。
その内容を読めば、世界の子どもたちの現状とユニセフが子どもたちを救うためにどのような支援が行っているのかがわかります。
ユニセフの活動内容をしっかりと理解できれば、これからも支えていきたいという気持ちが強くなるでしょう。
支援者が使途を決められる緊急・復興募金
ただマンスリーサポートプログラムも、集めた寄附金をどのように使うのかを決めるのはユニセフです。
たしかに、幅広い支援も重要ですが、ときには今すぐに支援をしなければ危険な状態にある子どももいます。
たとえば紛争で家族や住む家を失った民族浄化の犠牲になる子どももいれば、災害や感染症で苦境に陥っている子どももいます。
そうしたときに支援者が使途を決められるのが緊急・復興募金です。
通常のユニセフ募金と同じく1回毎の寄付です。
支援先を決められるので、自分が最も興味を持っているところにだけ使われます。
これならばテレビ・新聞・ネットのニュースなどで、ひどい状況にある子どもたちを見て、救いたいと思った気持ちが反映されます。
より使途を限定できる分野・地域指定募金
さらにより使途を限定できるのが分野・地域指定募金です。
生命活動で維持する上で最も重要な水を安全に確保できるように井戸や水道をつくるとか、致死率の高いエイズの予防・治療をサポートするといったプロジェクトが支援の対象です。
特定の問題について興味があるとき、それを解決するための手助けができます。
こちらも、自分の気持ちが反映しやすいので、漠然とした気持ちではなく明確な問題意識を持っている人には最適です。
ユニセフ支援ギフト
より直接的な使途を決めるユニセフ募金には、ユニセフ支援ギフトというのもあります。
栄養治療食・手洗い石鹸・経口ポリオワクチンといった子どもたちを救うギフトが用意されているので、ネット通販の要領で注文をするだけです。
すると、ユニセフが注文した物品を子どもたちのところに届けてくれます。
通常ならばユニセフに寄付をしたら、支援のために何を用意するのかというところまでは関わることができません。
でも、このユニセフ支援ギフトなら、何を届けてあげようかということを寄付の段階で決められます。
具体的に支援をしていることがわかるので、大きな満足感を得られるでしょう。
まとめ
ここまで、ユニセフ募金の種類について解説していきましたが、それで寄付をした支援者には子どもたちを救うということ以外にもメリットがあります。
それは寄附をしたことで税控除を受けられるという点です。
確定申告をすれば、年間の合計寄附金額の合計から2,000円を差し引いた金額が所得控除額となります。
また税額控除を選んだ場合には、年間の合計寄附金額から2,000円を引いて40%を掛けた金額が税額控除額になります。
税額控除(上限13,600円)は、所得税額から差し引かれるので、より多くの控除をうけることができます。