最終更新日 2024年10月7日
自分の身近な人が亡くなった場合には、できるだけ早い段階で相続手続きを行わなければなりません。
しかし悲しみにくれて気分が落ち込んでいたり、なかなか手続きに時間をとることができないという人も多いことでしょう。
このようなときに便利に利用できるものが、相続手続き代行サービスと呼ばれるものです。
パッケージプランと個別プランについて
代行サービスを提供している事業者はたくさんありますが、その多くがパッケージプランと呼ばれるものと、個別プランと呼ばれるものの設定があります。
■パッケージプラン
パッケージプランとはどのようなものなのかというと、一定の範囲内の手続きを一定の料金で行うものであり、段階制の料金体系を設定しているところが多く見られます。
パッケージプランの場合には、すべての手続きを代行するといわれているものの、実際には手続きを行う内容によって費用がかかるところもあるため注意が必要です。
パッケージプランに含まれている内容は、事業者ごとに違いがあるので、パッケージ料金だけを企画することはあまり意味がありません。
■個別プラン
もう一方の個別プランと呼ばれるものは、手続きごとに料金が定められているものです。
自分で何の手続きが必要なのかがわかっていて、その数が少ないのであれば、個別プラの方が安く済ませることができるでしょう。
依頼できる事業者
相続手続き代行サービスを頼みたいけれども、どこに依頼するのかわからないという人も多くみられます。
■相続センター
実際に依頼できる事業者はたくさんあり、その一つが相続センターと呼ばれるものです。
このような名称を聞くと、公的なサービスなのではないかと思う人が多いですが、実は民間の行政書士や司法書士が運営しているものです。
一人で運営しているところでもセンターと名をつけているところも多いので、名称に惑わされてはなりません。
運営主体がどのようになっているのか、代表者はどのような資格を保持しているのか、どのような手続きを対象としているのかをしっかりと確認する必要があります。
■司法書士
二つ目が司法書士であり、不動産も含めて手続きを依頼したいという場合にはお薦めの事業者となります。
遺言書の検印の申し立て、相続放棄の手続きなども依頼することができ、これは勿論弁護士にも同じことが言えます。
■司法書士
不動産がないのであれば、行政書士に依頼するのが一番です。
預貯金や有価証券、自動車などといった、不動産以外の手続きを依頼することが可能となります。
■税理士
相続税の申告や順確定申告の手続きを依頼する場合には、税理士に相談するようにしましょう。
社会保険や国民健康保険、公的年金の手続きの依頼は、社会保険労務士が有力な候補として挙がります。
割高になるケースが多いですが銀行でももちろんサービスを受けることができますが、実際の手続きは有資格者が行うことになります。
参考・・・日本クレアス税理士法人 評判
業者の選び方
このようにさまざまな事業所に依頼できることがわかりましたが、数ある事業者の中からどうやって選べばよいのかわからないという人は多いものです。
■ウェブサイトの記載内容に不審な点がないかどうか
まず最初に確認したいこととして、ウェブサイトの記載内容に不審な点がないかどうかを確認しましょう。
ウェブサイトを確認し、誤解を招くような表現が記載されていたり、実際よりもよく見せたいという部分が見られれば、そこには依頼しない方が賢明です。
一つの例をあげると、市区町村の役所で書類の交付を受けるとなった場合には、多くの場合封筒に入れてくれるのですが、その封筒には広告が掲載されていることがあります。
役所の広告を活用して運営している事業者もいるのです。
広告であるため自治体に広告料を支払えば掲載することができるので、自治体の封筒に掲載されているからといって、これが信頼できる証しであるわけではありません。
役所が薦めているかのように誤解してしまう人も多いため注意が必要です。
■実際に利用した人の評判や口コミなどを確認する
そして実際に利用した人の評判や口コミなどを確認することも重要です。
ウェブサイトを見て実際に利用した人のアンケートなどが掲載されていることがあるでしょう。
どの評判を掲載するかどうかは事業者の自由であるため、実際にはよく書かれているものだけが掲載されていることがほとんどです。
中には厳しい意見を述べる利用者もいるのが事実ですが、このような意見も隠すことなく掲載している事業者の方が信頼できるといえるでしょう。
■追加費用が求められる可能性がないかどうか
そして見積もりに含まれる手続きが明確であり、追加費用が求められる可能性がないかどうかを確認します。
パッケージプランに含まれている手続きの内容は事業者により異なるので、内容が明確に記載されている事業を選ぶようにしましょう。
■複数の事業者に見積もりを取り比較する
そしてその金額が妥当であるかどうかを確認するためにも、複数の事業者に見積もりを取り比較することが大切です。
パッケージ料金だけを比較することは意味がないため、必要な手続きを洗い出し、そのほかの料金も加算したうえで金額を比較することが大切です。
まとめ
多くの事業者は最初の面談を無料で行っています。
問い合わせの時やこの無料面談の時に印象が悪いようであれば、その事業者は避けた方がよいでしょう。