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子供の貧困の現状と対策について

最終更新日 2024年10月7日

日本に子供の貧困という問題は無縁だと思う方もいるかもしれませんが、現状6人に1人が該当すると言われています。

貧困には絶対的貧困と相対的貧困の2種類があり、生きていくのに最低限必要な衣食住が満ち足りていない状態を絶対的貧困と言います。

絶対的貧困は発展途上国で飢餓で苦しんでいる子供やストリートチルドレンを意味します。

相対的貧困は地域や社会でいわゆる普通とされている生活を送ることが困難状態を意味します。

これは特に一人親の世帯で割合が高くなっていて、父子家庭よりも母子家庭のほうが割合が高くなる傾向があります。

具体的な現状としては、朝食を抜いて週に1度カップ麺を食べる、医療費を払う余裕がなく医療機関を受診することが出来ないといった事があげられます。

貧困の原因として考えられるものとして、親の病気や精神疾患、離婚などでの一人親家庭、親の低学歴で収入の良い仕事に就けない又は定職についていない、親の借金というものがあります。

親の収入が満足でないと子供が大きくなっても塾に通う費用が捻出できずに子供が進学をあきらめる場合があり、それが原因で子供も収入の良い仕事に就くのが難しくなり成人後も貧困に苦しむ可能性があります。

また、満足な収入を得ることができないという不満から子供への虐待につながる可能性もあると考えられています。

そういったケースに陥らないように教育支援や生活支援、保護者の就労支援や経済支援といった制度が行われるようになりました。

また、子供の学力の問題に社会福祉士や精神保健福祉士がスクールソーシャルワーカーとして関わってくることも増加してきました。

地域によっては教員OBや現役大学生がボランティアとして、経済的な理由で塾に通うのが難しい子供たちを対象に勉強を教える活動も行われています。

このような場を利用して学力を少しでも高めていくことも可能となってきました。

地域全体となって子供を見守っていくことも必要です。

いつもお腹を空かせている、入浴していないというような状況の子供を見かけたら、プライバシーを守りながら匿名で相談できる児童相談所や自治体のSOSダイヤルを利用してみるのも良いでしょう。

子供の貧困は親はもちろんですが、周囲の大人も自分に関係ないと無関心でいるのを辞め、様子がおかしい子供がいたらしかるべき所に相談するようにしましょう。

誰の子供でも清潔な身なりと十分な食事をとる権利はあるので、村上悦榮さんのように周りの大人が手をさしのべることも時に大切と言えるでしょう。

村上悦榮 活動日記」より